新年あけましておめでとうございます。
2017年がはじまりです。昨年は運よく30%もリターンを上げることができました。
今年も同様の成果をあげられるよう頑張ります。
年末年始の休みで12月発売の四季報のチェックをしています。
本当は発売してすぐにやりたかったんですが、年末で仕事が立て込んでいたのでチェックができていませんでした。
まずはポートフォリオの主力銘柄の一角のファンデリーの内容をまとめます。
3137 ファンデリー
【業績】
四季報の18年3月期業績予想は
売上41億円 (今期予想比+17%)経常利益7億円 (同+18%)です。
高いレベルで安定をしていますし、数年前と比べると成長率がアップしてきており非常に良い傾向です。上場による知名度の上昇などが寄与しているのでしょうか。
栄養士の確保が成長にとって重要な要素なので、株式上場によるイメージアップは採用には確実にプラスにはなっていると思います。
その他の指標はこんな感じです。
・予想ROE22%
・予想ROA18%
・自己資本比率82%
成長性、健全性ともに文句なしですね。
・経常利益率16.5% (2016年3月期実績)
同業他社と比べて非常に高い水準です。ビジネスモデルの優秀さがうかがえます。
ちなみに四季報に掲載されている比較会社の利益率は下記のとおりです
9969ショクブン約1.5%
6082ライドオンエクスプレス約6.8%
3182オイシックス約3.9%
全く同じような事業を営んでいるわけではないので単純比較はできないですが、他の弁当や食材の宅配事業会社と比べるとはるかに高い利益率です。
高齢者向けの健康食宅配はストック型で、医療機関からの紹介という販売チャネルを構築しているため莫大な広告宣伝費を必要としません。
また、主力商品の「栄養士おまかせ定期便」は自分の健康状態に合ったメニューを栄養士が無料で提案してくれるサービスなのですが、これはかなり付加価値があるし、差別化ができそうだなと感じられます。
スーツでいえばフルオーダーメイドではないですがセミオーダーくらいの感覚ですかね。健康に不安を抱える人にとっては、かなりコスパがよさそうな気がします。
上記の結果、激しい競争に巻き込まれることなく高い利益率を維持することが出来ていると思われます。
【四季報コメント欄】
「連続最高益:主力の健康宅配食は栄養士おまかせ便が順調増。」
「IoT:シャープと協業してヘルシオの動画機能利用、視聴で得点が貯まる広告を通じた注文増ねらう」
まさかのIoTです。健康食の宅配という地味な会社がIoTとはびっくりです。
たしかTOKYOBASEの時も株価が大きく上昇したきっかけは越境ECというテーマに乗っかったからです。
もしかしたら同じように市場の評価が変わって思わぬ上昇もあるかもしれません。
もっともIoTは関連銘柄が多いので、ファンデリーはかなり後ろの方だとは思いますが。
【懸念材料】
特定株主比率が80%と非常に高く、流動性がかなり低い。
一日の売買代金が2000万円にも満たない日が多いため大口の投資家が参入しづらい。
【株価水準】
17年3月の予想PER16.7倍、18年3月期の予想PERは14.7倍です。
(四季報掲載時の株価944円)
成長率を16%と見積もるとPER中央値を16倍となりますが(独自の考えです)、
業績の安定性やIOTというテーマを考えるともう少し高めに見てもよさそうです。
中央値18倍くらいで考えてみるとPERレンジは14.4~21.6倍になります。
来期の業績予想をもとにすると今の株価はレンジの下限にあたります。
直近の上昇で株価は1080円まで上昇しており少し割安感は薄れています。
それでも将来性を考えるとまだまだ買える水準だと思われます。
今後のカタリストとしては、優待の新設や配当の支払い開始、1部昇格などがあります。流動性を気にしないでもよい、私のような零細投資家にはチャンスが多いのではと思います。
今回きちんと分析をしてみて、改めて良い会社だなと感じました。
自分の期待度に比べると保有株数がまだまだ少ないので今後の買い増しの有力候補とします。